木質バイオマスボイラー

ボイラー利用者の声

 
ペレットボイラー導入
宿泊温泉施設「ほてる大橋 館の湯」
(新潟県新潟市西浦区岩室温泉340番地甲)
バイオマスボイラーを導入したきっかけは何ですか。
 社長も私も小学校の頃に学校林の下草刈りをやった経験から、環境問題に対して関心があり、現在の荒れた森林を何とかしなければとの思いが根底にありました。
 また、もともと本館はEM菌による生ごみ処理、廃食油の燃料化への協力等に取り組んでおりました。
 灯油ボイラーの償却期間経過から、次の燃料機器を検討する際に、原油高騰によるコスト高への対応と環境問題に対する取り組みの必要性から、森林資源を燃料として利用できるペレットボイラーを選択しました。
施設外観  ペレットおじさん
     施設外観(出入口)                     「ペレットおじさん」こと小林光雄さん
導入に際し、どんなサポートを受けましたか。
 新潟県(林野庁の平成21年度森林整備加速化・林業再生事業)より多岐にわたってご指導頂き、補助金も受けさせて頂きました。
 また事業推進議会の皆さま、ペレットメーカー、ボイラー関係の皆さまにもご支援頂きました。
導入に際し、工夫した点や苦労した点はありますか。
 新潟県は雪国ですので、冬でもペレット供給が容易なように、サイロの上に電動ウインチの付いた屋根をかける設計にして頂きました。 また、旅館はスペースが限られるため、ボイラー導入の場所決定に手間取りました。
 稼働し始めてからは、ペレットのホッパー(貯蔵槽)部分で長いペレットが挟まってしまい、ボイラーが止まるというトラブルがありました。このトラブルはメーカーさんのこれまでの経験上でも無かったケースとのことで、原因が分かるまでは大変でした。
 また、補助金申請の期間中に政権交代があり、政策変更で補助金がダメになるのかと気をもんだことを思い出します。
バイオマスボイラーを導入して、どんな効果がありましたか。
 まず燃料コストですが、最近の灯油の値上がりもあり、ペレットを利用している現在の方が以前より安くなっています。灯油の削減量は120kLで、CO2を300t削減したことになりました。
 集客効果は見学会、懇親会の開催から、バイオマス関係者にありましたが、一般のお客様には今のところありません。
 地域貢献活動としては、地元岩室小学校の総合学習としてペレットボイラーと生ごみ処理機の見学および説明会を行いました。学校側から好評でしたので、今年度も実施する予定です。
 新潟市や燕市の教育委員会でもこの活動をアピールしております。
 また、ボイラーからはペレット消費量の0.8%程度、年間1.2tの灰が発生しました。 この灰は100%間伐材由来ですので、石灰や肥料の成分を含んでいます。
 これを新潟県の農業大学校と地元の農業法人に販売し、田畑に利用してもらっています。地元の間伐材を使ったペレットを当館で利用し、出た灰を地元の土に戻すという、エネルギーの地産地消ができています。
ペレットボイラー
建屋に収められたペレットボイラー



説明資料
小林さんが作成した小学生向け説明資料
バイオマスボイラーの使い勝手はどうですか?
 運転は全自動で順調に稼働しており、特に面倒なことはありません。
 ただ灰の抜き取りを1日おきにしなければいけないので、少し大変です。
燃焼灰
肥料になるペレットの燃焼灰

これから導入を考えている方々に一言。
 ペレットボイラーで利用できるエネルギーは、地産地消が可能な循環型エネルギーです。
 新潟県の場合、面積の69%は山であり豊富な森林資源があるので、行政も民間も前向きに取り組むことをお勧めします。
 最後に、当館がボイラー導入時に示した決意表明を述べさせていただきます。

   “地球にやさしい エコ燃料で 森を守ります”


 
 ペレットボイラーの見学も大歓迎だそうです。
 お問い合わせはペレットおじさんまで。 お電話又はメールでご連絡下さい。
   http://www.oohashiya.co.jp/eco.html
   TEL:0256-82-4125
   MAIL:oohashi@coral.ocn.ne.jp
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