ガス使用量を6 割削減、ガス代は1 ヶ月60 万円の削減に成功! 薪ボイラー稼働半年、順調に稼働中の湊山温泉

半年前に「ガスから薪に替え、燃料高騰に立ち向かう湊山温泉」という題名でご紹介した、神戸市の湊山温泉さんですが、早朝から深夜まで薪ボイラー(最大熱出力170kW)がフル稼働を続けており当初計画を上回る都市ガスの削減に成功しています。23 年4 月~6 月の場合、1 ヶ月のガス削減率は前年比で平均約60%、CO2 削減量は15 トン/月となっており、薪ボイラーで約6 割の給湯・源泉加温の熱源を賄っています。

注目すべきはガス代の削減額で、前年比で月平均60 万円もの削減となっています。単純に12 倍すると、1 年間に700 万円を超えるようなガス代の削減が期待できる結果です。

湊山温泉さんでは薪ボイラーの導入時に補助金を活用しており、総工費 3,000 万円弱のうち2,000 万円弱が国からの補助金となったため持ち出し金額は1,000 万円弱ですが、この実質的な初期投資金額に相当するガス代が、わずか1 年数か月程度で削減できるという見込みです。

なお、湊山温泉さんのような銭湯・温泉でバイオマスボイラーを導入する際に活用可能な経産省系の補助金「令和4 年度補正予算 省エネルギー投資促進・需要構造転換支援事業」の4 次公募が、近々23 年9 月中に開始される見込みです。https://sii.or.jp/senshin04r/

薪ボイラーの場合、条件が合致すれば設備費・工事費に最大3 分の2 補助が出ます。初期投資の自己負担額を1,000 万円以下程度に抑えるような形での簡易な導入もできる場合があります。すると、月に100 万円前後の燃料費がかかっている銭湯・温泉の場合には、薪ボイラーの導入によって年間数百万円~1,000 万円規模の灯油・重油やガス代の削減が実現でき、薪の購入費や薪くべの人件費を別にすれば、うまくいけば最短 1~3 年程度での投資回収も見込めます。

灯油・重油やガスの価格高止まりに悩んでいらっしゃる銭湯・温泉の皆さま、燃料費とCO2 削減にも繋がるバイオマスボイラーはいかがでしょうか?

ご興味をお持ちの方は、バイオマスボイラーの導入時の簡易経済性試算~設計、補助金申請支援、試運転調整の支援まで一貫して行っている森のエネルギー研究所までお気軽にお問合せください。