CONSULTING コンサルティング業務

当社は、生産から利用まで一貫した木質バイオマスの流通構築、地域に根差した事業化を総合的にサポートいたします。

FOREST / FORESTRY森林・林業

基本スタンス

近年、森林管理における自治体の役割の重要性が増していますが、人手不足や異動、専門知識の不足により対応に苦慮する自治体もあることから、私たちは専門知識を持って、自治体における森林管理を支援します。

また、市町村によって異なる森林・林業の現況は異なるため、地域に適した森林づくりを提案します。

業務内容

森林・林業分野では地域ごとの森林管理方針や森林環境譲与税の活用に関する提案、UAV・GISなどICTを用いた森林調査などを行っています。

2019年より森林経営計画制度や森林環境譲与税が開始され、森林管理における自治体の役割の重要性が増しているものの、人手不足や異動、専門知識の不足により対応に苦慮する自治体も少なくありません。
そこで、森林・林業の状況を定量的・定性的に整理し、長期にわたる自治体の森林管理方針としてマスタープランを策定することで、これらの課題解決をサポートします。

市町村によって森林・林業の状況は異なるため、林業先進地であれば木材生産、非林業先進地であれば公益的機能や環境教育を主体とした管理方針にするなど、地域に適した森林づくりを提案します。
また、森林環境譲与税は森林整備促進や意向調査等に使用されますが、意向調査後の集積計画やマスタープラン策定に使用することも可能であり、同税の使途に関するコンサルティングも可能です。

森林調査ではUAVを用いて資源量推定や樹種判定などを調査し、GISで視覚化します。
森林簿と実態が異なっている場合もあるため、実測データや既存調査をもとに視覚化することで、森林情報の更新や実態に即した管理方針策定などをサポートします。

上記に加えて、林業生産性診断や林地未利用材の活用に関する実証試験なども行っており、林業の効率改善や木質バイオマス供給体制構築のコンサルティングもしています。

業務イメージ

熊本市健全な森づくり推進計画

めざす森林の姿

ドローン

ハイランダー

FUEL PRODUCTION燃料製造

基本スタンス

脱炭素社会構築に向けて地域の供給と利用を長期的に予測し、地域の持つポテンシャルを活かした木質バイオマス燃料を検討・提案します。

調査から設計・工事監理まで、地域に適したシステム構築を支援します。

業務内容

木質バイオマス燃料は、主に薪、ペレット、チップといった形状があります。また、原料も樹種や部位によって性質は異なります。

近年では、ジャイアントミスカンサスやエリアンサスといった草本系バイオマスや、早生樹のエネルギー利用のニーズも高まっており、これらの新たなバイオマスを対象とした原料調達から燃料加工、エネルギー利用の実現に必要なFS調査、実証試験も行っています。

燃料製造の検討では、地域が木質バイオマスになぜ取り組みたいのかといった目的を汲み取り、地域において活用が求められているバイオマス資源の利用可能量や地域関係者の意向、抱える課題や条件等をふまえ、各々の地域に適した燃料の形状が地域で選定できるよう支援します。

バイオマス燃料は、その原料や形状によって燃料製造に必要な工程が異なります。
また、製造した燃料の水分が高いと、燃焼時に自らを乾燥させようとエネルギーを使ってしまうことから、燃料の品質が担保できる製造工程を成立させる必要があります。
それ以外にも、燃料を効率的に供給することも、燃料製造段階、燃料利用段階への負担を軽減させるために必要です。

私たちは、地域に適したシステムの検討から始まり、事業化に向けた機器の選定、設備設計といったハード面のサポートや、プラント整備時の補助金申請を支援します。
プラント導入後も、効率的な製造に向けた製造ラインの見直し、人的支援を行い、検討から実現、その後の運用までを一貫し、地域に伴走します。

業務イメージ

原料運搬

薪製造試験

チップ製造試験

燃料製造・運搬コストの検証

ENERGY UTILIZATIONエネルギー利用

基本スタンス

脱炭素社会実現に向けて、「木質バイオマス発電・熱利用に取り組みたい!」と思う事業者・自治体は多いのではないでしょうか。
しかしながら、何から始めたら良いのか分からず、人手が足りずに実現に至らないこともあると思います。

そんな皆様を、当社は簡易経済性試算・詳細調査の段階から、設計・工事監理・試運転調整、稼働後の年次報告に至るまで、総合的にサポートします。

業務内容

当社は、第三者の目線で木質バイオマス発電・熱利用の事業評価(デューデリジェンス)をし、事業改善を支援します。

当社が考える木質バイオマスエネルギー事業の成立ポイントは以下3点です。

1点目は、持続可能な国産木材の安定供給体制の成立、または見込めることです。
当社独自のデータを基に地域の競合他社を把握し、持続可能なサプライチェーンの構築可否を判断します。

2点目は、現実的な経済性が成り立つことです。
蓄積した情報を活かし、現実的な稼働時間やランニングコストといった事業性分析、リスク分析、事業性改善に向けた提案をし、キャッシュフローを評価します。

3点目は、技術が最適であることです。
当社の知見とノウハウによるプラントの技術評価と選定、リスク軽減に向けた対策立案までをコーディネートします。

それ以外にも、関係行政との協議情況整理、系統への電力接続調査といったFIT認定支援や補助金申請支援、金融機関向け資料を作成します。

当社は今まで、病院・福祉施設、温泉・ホテル等といった地域内でも熱需要が大きい施設におけるバイオマス熱利用機器導入のFS調査と、ボイラー導入時の設備設計・施工監理を行っており、地域の脱炭素化に寄与してきました。
これら施設は地域の避難所としても機能し、バイオマス熱利用機器に加えて太陽光発電と蓄電池を導入することで非常時も電源・熱源が確保でき、地域のレジリエンス向上に結びつきます。

また、2021年に環境省の補助事業を活用して木造『ZEB』の自社事務所を建設しました。これによって得たノウハウを活かせるよう、「ZEB プランナー」に申請し、登録されました。https://www.mori-energy.jp/newses/zeb_planner/

2022年度のZEB設計・コンサル業務の受注実績は0件でしたが、2025年度には森のエネルギー研究所が受注する設計・コンサル業務のうち、ZEBが占める割合が50%以上となることを目標とします。

小規模300㎡未満0件
中規模300〜2000㎡未満0件
大規模2000㎡以上0件
2022年度ZEB受注実績

以上、木質バイオマスによる発電・熱利用等といった脱炭素社会実現に向けた事業のソフト面、ハード面の必要な支援を行います。

業務イメージ

熊本県小国町の事例

熊本県小国町における支援フロー

群馬県中之条町 中之条町役場のチップボイラーによる冷暖房

鹿児島県枕崎市 枕崎バイオマス発電所開所式

REGIONAL CONSULTING地域コンサルティング

基本スタンス

地域の思いを尊重し、持続可能な地域社会の実現に向けた伴走型のコンサルティングサービスを努めます。

時に実践者として、時に先導者として、森林資源を基軸とした地域の新たなビジネスモデルを構築し、広く普及していきます。

業務内容

地域の置かれている状況や課題、ポテンシャルを俯瞰的に捉え、森林の多目的利用から再生可能エネルギーを活用した地域課題の解決まで、地域に適したスキームの構築や実現に向けた計画作成及び事業立ち上げ等の支援を行います。
また、地域の実情を踏まえながら事業の実現にむけて議論を進める手段としてワークショップ等の企画やファシリテーション、普及啓発を目的としたイベントの企画・運営も行います。

近年では、自らが森林資源活用を担うプレイヤーとなって地域の事業を牽引しています。

2017年には、青森県西目屋村において「西目屋薪エネルギー株式会社」を設立し、村に導入された薪ボイラー用の薪の製造・供給からボイラー施設の運営までを担っています。
2020年からは全国に向けて個人ユーザー向けの薪販売事業も開始しました。

そして現在、本社のある東京都多摩エリアをフィールドとし、ノーマライゼーションを目指した障がい者の就労支援にチャレンジする地域のパートナー企業と共に地場産材を活用した林福連携の事業化に取組んでいます。

このように、木質バイオマスにとどまらない地域のニーズに合わせた地域の脱炭素化やローカルSDGsの実現に向けた支援を今までも、そしてこれからも私たちは続けていきます。

業務イメージ

薪ボイラーサミットの企画・運営

林福連携事業における製品検討

西目屋薪エネルギー株式会社設立

ワークショップの企画・実施