久万高原町は、町の面積の9割が森林です。そして今、戦後に植えられたスギ・ヒノキが十分に育ち、収穫期を迎えています。しかし、高齢化の進展や農林業をはじめとした担い手不足など将来に向けた課題も少なくありません。一方で、地球温暖化の抑止やエネルギー問題の解決に向けて、森林に様々な事柄で期待が寄せられるようになってきました。こうした課題と期待が入り混じる今日、あらためて久万高原町の森林を見つめなおし、町の将来について語り合いませんか?皆様のご参加を心よりお待ちしております。
【講師紹介】
・網野禎昭(あみのよしあき)氏:法政大学デザイン工学部教授・建築家
1967年静岡県生まれ。早稲田大学理工学部卒業、東京大学大学院修士課程修了。1996 年に渡欧し、スイス連邦工科大学にて木造建築分野の博士号を取得。同校アシスタント、ウィーン工科大学アシスタント・プロフェッサーを経て、2010 年から現職。専門は建築構法、木造建築。オーストリア・シュバイクホッファー賞受賞。低質木材をつかった高機能住宅の建設で2015年グッドデザイン賞受賞。「自然を建築に近づけるのではなく、建築が自然に近づく」を目標に、自然素材の代表格である木材の創造的活用を模索。
・虎澤裕大(とらざわゆうだい)氏:(株)森のエネルギー研究所実践コンサルティング部チーム長
1984年岐阜県生まれ。名古屋大学農学部資源生物環境学科卒。「木材の新しい利用価値として木質バイオマスエネルギー利用を広め、様々な地域の最前線でそのお手伝いをしたい」との想いから、日本初の森林バイオマス専門推進機関㈱森のエネルギー研究所に入社。地域が自立的かつ持続的に発展していくことを目的とした、木質バイオマス利用の仕組みづくりを模索しながら、全国各地で様々な木材利用を実践中。