株式会社 森のエネルギー研究所は22歳になりました。
人に例えたら、多くの方が大学を卒業して、いよいよ社会人になるタイミングでしょうか。
これまで学び経験してきていることを全部使い、実践していく、「社会」という広い海に出航していく「船」に例えられるかもしれません。
私たちのチャレンジは、何のチャレンジをしているのでしょうか?
自然・環境を象徴し、多様な生命の源である「森」、その森が持続不可能な状況になっているのであれば、それは人間と自然・環境との関係性が破壊されているということでしょう。
私たち人間は、自然・環境なしに成立しえないことは明らかなのに、まるで独立しているように感じてしまう分離・断絶の感覚になってしまっている私たちの状態は異常であり、認識の病気になっていると言わざるを得ないでしょう。
人間と自然との分離断絶だけでなく、個人と個人の分離断絶という社会の病気も蔓延し、いまだに国家間での戦争さえも終わらない世界情勢は、気候変動による地球破壊だけでなく、核爆弾が使われてしまうような世界大戦、米中の覇権戦争による悲惨で残酷な未来が、現実的に滅亡に向かいつつある人類の危機に直面していると感じます。
このように分離断絶してバラバラになってしまった状況を反転させて、人間と自然・環境の関係性、人と人の関係性とは何かを明確にしながら、お互いが重要なパートナーとして、持続して深い関係性を構築していくために、具体的な仕組み、制度、システム、関連する技術を開発開拓導入して、新たなモデルを生み出す価値生産をしていこうとします。
価値を生み出すプロセスにおいても、問題意識を共有する多くのメンバー、多くのパートナー、多くの自治体、多くの関係者、関係団体と共にパートナーシップによって共通の土台を作りながら、アイデア、新しい技術、工夫を結集させることで、オリジナルモデルを生み出すことができます。
このことは、私たちの業界だけでなく、あらゆる領域の価値生産、地域活性化に重要な姿勢態度であると確信します。
日本には、「さざれ石の巌となりて」という国歌にも現れているように、私たちの在り方とは、人と自然、人と人、組織と組織、共同体と共同体が、パートナーシップによって結集し、融合し、相乗効果が果てしなく拡がっていくモデルを、日本からみんなで創っていきたいと思っています。
令和5年10月8日
株式会社森のエネルギー研究所
代表取締役 大場龍夫
株式会社森のエネルギー研究所22歳のお誕生日に